返品不能でも損益を安定させる:アパレルの不良率を損益に織り込む
「不良品が出たら中国工場に返品すればいい」は現実的ではありません
中国からアパレル商品を仕入れる際、多くの初心者が抱く決定的な勘違いがあります。「もし不良品が混ざっていたら、日本の自宅(または倉庫)に届いてから、中国の工場に返品・交換してもらえばいい」という考えです。
結論から言うと、日本から中国への返品は「事実上不可能」です。
アパレルの国際輸送費と商品原価の圧倒的な逆転
1着500円や1,000円で仕入れた中国製の服にほつれや穴があったとして、日本の郵便局からEMS(国際スピード郵便)などの国際小包で中国へ送り返そうとすると、最低でも1,500円〜2,000円以上の送料がかかります(コロナ禍以降、国際送料全体が高騰しています)。しかも、それを工場側が「自分たちの非だ、送料はこっちで持つ」とすんなり認めてくれる保証はどこにもありません。
日本に着いた時点で「ゴミ」として捨てるしかない現実
商品代金よりも高い送料を払ってまで返品するのは無意味であり、完全な赤字(負債)を生み出す行為です。つまり、日本の検品所で不良品が発見されたり、お客様から「縫製が乱れがあるだ」と返品されて手元に戻ってきた商品は、もう泣き寝入りして廃棄せざるを得ない(廃棄ロス)か、フリマアプリでジャンク品・訳あり品としてタダ同然で処分するしか道が残されていないのが、中国アパレル仕入れの厳しい実情なのです。
中国アパレルの「リアルな不良率相場」とは?
返品ができない以上、私たちは「必ず一定数の不良品は混ざる」という現実を受け入れた上でビジネスを組み立てる必要があります。では、その不良率はどれくらいを見込めば良いのでしょうか。
1688やタオバオ仕入れの平均的不良率
代行業者の簡易検品(目視のみなど)を使い、1688やタオバオの底値の工場から無造作に仕入れた場合、一般的にアパレルの不良率は「5%〜10%」に達すると言われています。100着仕入れたら、5着から10着は売り物にならないレベルの致命的な不良を抱えている前提で考えなければなりません。
不良率の高い商材と低い商材の違い
ただし、不良率は取り扱う素材やデザインによって大きく変動します。
- 【不良率が高い】: レース、シフォン生地、ニット、複数の異素材を組み合わせた複雑なデザインの服(縫製難易度が高く、ほつれやツレが起きやすい)。
- 【不良率が低い】: 綿100%のシンプルなTシャツ、厚手のデニムなど。
返品不能を大前提とした「安全な利益計算」のやり方
これらの現実を踏まえ、本当に賢いアパレル物販のプレイヤーは、「不良品分のお金を損失として計上しても、しっかり利益が残る」ように逆算して販売価格を設定しています。
原価に「不良率10%」を初めから乗せて計算する
例えば、国際送料や関税を含めた「1着あたりの着地原価(日本に届いた時のトータルコスト)」が1,000円だったとします。ここで「原価1,000円だから3,000円で売ろう」と単純に計算してはいけません。
100着発注してトータル10万円の仕入れ資金を使った場合、不良率が10%を想定するなら、売り物になる合格品は「90着」しかありません。つまり、真の手元原価は(100,000円 ÷ 90着)=「約1,111円」として利益計画を立てるのが正しいアプローチです。
10着を捨てても「希望する粗利」が取れるかのシミュレーション
仮に1着3,000円で販売し、国内の配送費や梱包材に500円かかる場合。
純粋な1着あたりの粗利は(3,000円 - 1,111円 - 500円)= 1,389円となります。最初から不良品分の10着(10,000円分)の損失を原価に上乗せして(織り込んで)シミュレーションしているため、廃棄品が出てもこの粗利は確実に手元に残ります。中国仕入れで生き残るには、「手元に届いた不良品はただの事業経費」として予め利益計算(レンジ計算)から差し引いておくメンタルと資金計画が不可欠です。
不良品(ロス)を減らし、手元に残る利益を引き上げるには
計算上織り込んでおくとはいえ、本来利益になるはずだった10着をそのまま廃棄の対象とするのは痛手です。これを少しでも減らす唯一の手段が「中国を出発する前の検品」です。
日本の返品コストを考えれば「現地での有料検品」が圧倒的に安い
「中国の代行業者に有料の細かい検品オプションを頼むと、お金がかかるから嫌だ」と考える人がいますが、それは大きな間違いです。
日本に粗悪品を1着上陸させてしまい、顧客へ発送してからクレームを受け、返金対応をし、ブランドの信用を失い、さらに商品を捨てて送料も自己負担になる……この1件のトラブにおける見えないコストは数千円どころではありません。1着あたり数十円〜数百円の検品費用を中国現地で支払うほうが、結果的に何倍も安上がりなのです。
中国出荷前の「現地での品質管理」で工場に無償交換させる
中国国内にある代行業者の倉庫であれば、工場との間で商品の返品・交換は日常的に行われています(国内送料も非常に安価です)。
「日本の基準で厳格に検品し、ほつれやサイズ違いの不良品はその場で工場に工場への返品や改善を行使する」という現地での品質管理の体制さえ構築できれば、不良率による廃棄ロスという「経費」を極限までセーブし、利益率を最大化することができます。
まとめ:不良ロスをコントロールすれば中国アパレルは勝てる
中国アパレルの品質を完全にコントロールすることは不可能ですが、「不良率を想定した安全な利益計算」と「中国現地での水際検品」を組み合わせることで、誰もが恐れる「在庫の山・大量の不良在庫を抱えて大赤字」という事態は確実に回避できます。
1688Japanの日本基準検品で、不良率を一桁へ押し下げる
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